てのひらスケッチblog

2020年に娘を出産した30代です。妊娠・出産・子育てについての驚きを好きなイラストを交えて書いていきます。

出産後のおっぱいばなし

妊娠・出産後、「こんなの聞いてないよ!」と思った話し、おっぱいについてです。

出産前、陣痛や分娩、産後の寝不足などについては体験談等を読んで「大変なんだなぁ」と思っていました。(それでもなかなか、イメージするのは難しかったですが)
しかし、産後に一番頭の中を占領したのは「おっぱいのこと」でした。

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○授乳は誰でもできることだと思っていた
○実際はすごく練習がいる!(個人差ありまくり)
○それでも…授乳はとても楽しく、時々憂鬱


赤ちゃんを生んだら、母乳は自然にでるものだと思っていました。なんたって私、哺乳類ですし。しかし、私の場合はすごく練習がいりました!乳頭が切れる、真っ赤な水膨れができる、おっぱいがカチカチになる、痛くなる、痛すぎて肩・背中がバキバキになる、寒気がする、熱が出る、かゆくなる、ただれる、おっぱいにキャベツをはる、馬油をぬる、ワセリンをぬる、補助具をつける、乳頭がつまる、お風呂で乳をしぼる、、、など苦労の末、少しずつ授乳が安定していきました。最初は私の未熟さ(体勢やくわえさせ方、乳首の固さなど)に加え、娘の吸う力が弱く、1ヶ月程はミルクと母乳の混合でした。


この間「辛すぎて母乳やめたい…」と何度も思いました。ですが、出産した総合病院とは別の助産院の助産師さんに何度か母乳マッサージとアドバイスをしてもらい続けることができました。

「初産婦さんは最初、上手くいかないのが普通だよ。完全母乳にこだわりすぎず、ミルクもうまく使って頑張りすぎなくていいわよ~」

こう助産師さんに言ってもらい、「めちゃくちゃおっぱい痛いけど、授乳をしなければ…!」という強迫観念がぬけて、気持ちが楽になりました。本当にありがたい。彼女のアドバイスに従い、最初は乳頭を保護する補助具をつけ、傷を治し、ミルクで赤ちゃんに満足感与え、自分の睡眠を確保することで、母乳も少しずつよくでるようになりました。またこの助産師さんのおっぱいマッサージがすごく優しく、気持ちよかったです!


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(※母乳マッサージのこと※)
総合病院の助産師さんにもマッサージしていただいたんですが、正直痛かったです…。母乳マッサージの手技・知識には個人差があるようなので、事前に口コミなど調べた方がいいと思いました。おっぱいが痛い!と朦朧としている頭では、そんな余裕がないので、生む前にやるべきことかも。大体のことは産まれてからどうにかなりましたが、頼れそうな母乳相談先を検討つけておく、これは切実にやっておいた方がいいです。自分が完全母乳育児したいか、食事制限をどのように考えるか、なども含めて考え方が近い助産師さんが見つかるといいですね。産院の助産師さんが上手な方だと一番いいですが、大きな病院だと複数助産師さんもいますので。総合病院の助産師さんには、色々相談にのってもらいましたし、本当にお世話になったので感謝しています。ですが、おっぱいに関しては私と考えが合わなかったかな~と思います。
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この上手く授乳ができてないときに、他の人から「おっぱいは、よくでてるの?」とか聞かれると(頑張ってるけど難しいんですよ…トホホ)と哺乳類失格的な気持ちになって、心の中でしょげていました。子育て経験者の女性から「私はおっぱいよくでたから!」と言うのをちょこちょこ聞きます。言葉そのままで他意はないのでしょうが、自分が出なくて不安な時は気になってしまったり。なので、もし自分が初産婦さんに会ったら「私はおっぱい苦労したよ~でもゆっくりやったら、ちゃんと赤ちゃん飲んでくれたよ」くらいの感じ(どんなかんじだ)で言いたいです。


マイナスなことばかり書いてしまいましたが、上手くいきだすと、授乳は楽しいです!何よりおっぱいを一生懸命飲んでいる娘が可愛い。小さい手で自分のほっぺたや私の胸をペタペタしながら、ごくごく飲んでいる姿に癒されます。そして、出かける荷物が少なくなるのがありがたい。現在、安定した授乳ライフをおくっていますが、まだ時々、乳頭に傷ができたり、おっぱいがはったりと憂鬱なことも。
一方、ミルクは誰でもあげられるし、母親の身体的な負担がヘルプという素晴らしいメリットがあります。どちらも選択肢としては、ありですよね。


出産を乗り越えたら、次は授乳という山があった…まだまだ未熟な私の体験談でした。赤ちゃんが産まれてくるとなかなか身動きがとれないので


○近くの母乳相談先を検討しておく
○完全母乳・混合・ミルクのどれにしようか検討しておく(実際は母乳が出づらい人もいるそうなので、決めきらなくていいと思います)
○新生児用の哺乳瓶など最低限のミルクの用意をしておく


といいんじゃないかと思いました。うちは、最初が混合だったので、たくさんミルクを買ったんですが、その後、母乳のみで大丈夫になりました。結果、かなり余ることに。母乳の出は個人差があるし、赤ちゃんの個性(吸うのが弱い子など)もあるみたいです。産まれる前に情報収集はするけど、理想を決めすぎす、用意する。そして、赤ちゃんと自分の体と相談しながら、臨機応変にやっていきたいですね。あまり理想(完全母乳じゃないと!とか)にとらわれるとしんどいので。


上のイラストは娘を生んではじめての授乳の後、病院のベットで思い出しながら描いたものです。現在、2ヶ月ぶりにおっぱいトラブル中で苦しんでいますが小さい新生児の娘を思い出してほっこりしてます♪


今日も、全てのお母さんのおっぱいが健やかでありますように…


〇お世話になった乳頭保護器

〇新生児用哺乳瓶